店長 菅 朋子（すが ともこ）
アンドラ
今日の店長日記は少し長くなると思いますｗｗので
お時間がある時に読んでいただけたらと思います
先週の金曜日
『ダイヤモンドを楽しむ会
』を無事に終え楽しみにしていた舞台を観るために
板橋の劇場へ向かいました♪
『アンドラ』←click
日本ではあまり目にしない作品かもしれません
劇団Prayers Studio←clickのリーダーであり
今回この舞台に役者として立っている
渡部朋彦さんの言葉を借りると
・・・・・・
寓話的な作品で
誰もが持ってる小さな恐怖感や
小さな差別意識が引き起こす
悲劇を描いている作品です
とても普遍的で現代日本にも通じるテーマであり
非常に興味深い作品です
嫌韓・反日と取りざたされる日韓の演劇人と
まさに今歴史的時局を体験している香港の演劇人が
力を合わせてこの作品を作り上げています
・・・・・・
そうなんです
この舞台
私が観た会は日本と韓国の役者さん
他の会ではそこに香港の役者さんが入り
それぞれ自国の言葉で舞台が進んでいくのです
あらすじはこちら←click
朋さん（私と同じ朋です～♡）は
演出家としてもとても熱い人で
役をどう上手く演じるか、、というよりも
役を通して人間をどう理解していくか、、
人間とはどういうものなのか、、を
いつも考えている人のように私は感じます
でもそれはワクワク楽しいだけのものではなく
苦しい辛い道でもあると思うのです
なぜなら
人間の奥底には深い深い「混沌」があると私は思うから
でもその「混沌」を感じることができないと
人を感動させるような
役者と観客が一体になるような舞台を創り上げることは
できないのかもしれません
今回の舞台で朋さんが演じた兵隊は
本当に虫唾が走るほど嫌なやつで
観ていて「うわぁ～っ」となるような最低なやつｗｗ
私は主役よりもずっと難しいのではないかと思いました
忌み嫌うような人間を演じるには
自分の中にある嫌な部分を直視して感じて
それを表に出さなくてはならないでしょうから
苦しい道ではないかと思うのです
自分の中にある弱さや無力さを感じるのも辛いけど
憎らしさやおぞましさを感じるのはね・・
だって普段は目をそらすところだから
意識してか無意識か
隠している部分だから
でも人間なら誰もが持っている部分・・
役者を目指している人達の中で
どこまで突き詰めているのかはそれぞれなのだろうけれど
私が役者さんを尊敬するようになったのは
Prayers Studioのみんなと出会ったからかもしれません
そしてもうひとり
主役の父親役だった韓国の役者さん
韓国語なのでほとんどのセリフは全くわからなかったけれど
その感情感覚がビシビシと伝わってきて
不思議と何が言いたいのか（言っているのか）が
伝わるのです！
実は私は舞台を観る前に
ほとんどあらすじにも目を通さず
何の前知識も入れずに観たのですが
主役の父の心の中にある葛藤や恐怖そして弱さが
本当にビシビシと伝わりました
素晴らしかった！
久しぶりに人間の中にある
「混沌」を感じた
貴重な時間になりました
『アンドラ』は好評らしく
また韓国でも大きな舞台が決まったそうです！
日本でも６月に両国の劇場で再演するそうなので
ぜひぜひ足をお運びください♪
Prayers Studioのオリジナルの舞台も
ぜひぜひ一度ご覧ください
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- 2020.01.20
- 14:37
- 店長 菅 朋子（すが ともこ）
