店長 菅 朋子（すが ともこ）
第２話 リアリティのあるコミュニケーション 妻編
この物語は夫
っとが綴ったものを私の視点から完全に乗っかって
一話ずつ沿って書いたものです
本日は第二話
まずは
↓『 ストップ 詐欺被害！
リアリティのあるコミュニケーション 』を
ご一読いただければ幸いです
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姪っ子のキルビル
おっと違った
詐欺師のキルビル（以後キルと呼ぶことにします）は
その後
日に何度も夫にメッセージを送ってくるようになった
Hi ○○（夫のファーストネーム）
ここからは少し私の想像も入るが
たぶん ほぼこんな感じかと
おはよう～○○ 今日も元気？
アフガンは通信環境が悪くて困っちゃう
でも○○とこうやって話せて嬉しい！
○○はどんな仕事しているの？
えぇ～すごい～～っ
興味津々♡もっと教えて～
私はね
実は母子家庭で育ったの・・
パパとママは私が生まれてすぐ離婚しちゃったから
私はパパのことよく知らないの
離婚した後ママと一緒に渡米して
そのままアメリカで暮らすことになったんだ
パパもママも日本人だから
私は純日本人なんだけど
ずっとアメリカで暮らしていたから
日本語がちょっと苦手なんだ～
学生時代に武術を習得して
ニューヨークに自分の道場も持ってるんだよ！
すごいでしょ♡
・・・まぁ たぶんこんな感じ？
送られてくるメッセは英語ですけど！
そして
なぜ自分がアフガンの米軍基地にいるのか
などなど
そのコミュニケーション力は脱帽もの
私は夫から聞きながら
キルは親孝行な立派な娘だねぇ～と
感心しきり（笑）
本当に良い子だと思ってしまった
夫は普段も仕事でネットを利用しているものの
チャットに時間を割くようなことはないのだが
このコロナで時差通勤をしていたことで
朝の出勤前がキルとの会話タイムとなっていた
このタイミングが本当に絶妙に絡んで
どんどんキルとの会話が多くなっていったと思う
コロナがなかったらこうはなっていない
というかなれなかったと思う
夫が返事を書くと
すぐにキルから「チン♪」
また返事を書くと「チン♪」
「また着たよ～」という夫の声は・・
嫌そうではない（というより嬉しそう）
そのうちキルは悩み相談までするようになる
なかなか基地からは出られないよ～
お母さんにすごく会いたくて寂しいの・・
彼氏もできないし～
みたいな
夫は
大変だねぇ
寂しいんだねぇ～と
時に友達のように
時に父親のように返してあげていたと思う
やれやれ
すると
〇〇（夫のファーストネーム）の奥さんは
優しい夫を持って幸せだね！なんて書いてきた
・・笑える
そしてキルは動き始めた
大好きなお母さんの誕生日に
ダイヤモンドをプレゼントしたい！と
ダイヤを見せて欲しい！！というのだ
ただ
夫も私もその時はまだ商売になるとは
考えていなかった
なぜなら私達が販売しているダイヤモンドは
特別なカットが施されたダイヤモンドで
その付加価値のため値段も高い
今まで世界中の人が見たことがない
特殊なダイヤモンドだから！
普通のダイヤモンドなら
今はネットでいくらでも買うことができるので
人と同じものが欲しい人は
ブリリアントカットを希望すると思っていた
そして
ブリリアントカットのダイヤモンドは今ではもう
すっかり価格競争になってしまっている
私達ももちろん普通のダイヤモンドも
販売しているし
ダイヤモンド原石も取り扱っているのだが
わざわざ遠くアフガンの地で
私達から買う必要がないわけで・・
そこで
キルにうちのダイヤモンドを
ただ見せてあげよう！ということになった
そこで夫は
こんな可愛いダイヤモンドもあるんだよ～！と
携帯に残っていた
ハート
の輝きをデザインしたダイヤモンドの動画をひとつ送ってあげた
ちなみに
Dclusivのヒロ・コガネイコレクションは
日輪は１カラット以上のダイヤモンドしかカットできないが
他は０．２カラットの小さいサイズまで
カットすることができる
この技術が誰にも真似できない
大きな価値となっている
小さなサイズであれば
もしかしたらキルでも買うことはできるかもと
この時確か頭を過ったと思う
第２話 リアリティのあるコミュニケーション 妻編 終
- 2020.07.29
- 12:56
- 店長 菅 朋子（すが ともこ）
